濃度管理が安定した加工の前提条件
現場で確認する項目の中で、最も重要なパラメータが濃度です。 クーラント濃度の安定なしに、安定した加工は行えません。
タンクを充填するときは必ずクーラント濃度を確認してください。少なくとも週に1度は確認し、モニタリングシートに記録してください。濃度は下記の方法に加え自動で確認することもできます。 (例: Liquid Tool Systems AG, for example, offers a Coolant Manager.)
手動での濃度測定
手持ち屈折計で、簡単に濃度測定を行うことができます。光は、液体に入射するとその境界面で方向を変えます。屈折系は、この光の屈折の現象を応用した測定器で、屈折角と呼ばれる方向の変化の程度を測定します。
屈折計の示度はクーラントの濃度レベルを示しています。目盛りは色別に明確に分離されており、見分けやすくなっています。
製品によっては、屈折計の示度を製品固有の換算係数で乗じる必要があります。その結果がクーラントの実際の濃度となります。
手持ち屈折計は水で補正することが重要です。クーラントの濃度を測定する前に、良質な水でゼロ点設定を行ってください。混入油が多すぎる、あるいはクーラントが不安定な状態の場合、示度が不明瞭になります。
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handheld refractometer